フューチャリスト宣言
amazon.comの仕業で部屋が本であふれかえってます。
最近読み終えた三冊のまずは一発目。
- 作者: 梅田望夫,茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/05/08
- メディア: 新書
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物理的な距離や言葉、文化、社会的な階層という不自由を取っ払い、世界中の人々を結びつけるポテンシャルを持ったインターネット。
そこに、情報の整理と解析技術に加え、情報の本来あるべきカタチにいち早く気づいたgoogleの出現によって情報社会の地殻変動が起こり、今や新しい時代を迎えつつある。。
ウェブ進化論、ウェブ人間論で著名な梅田望夫とクオリアをキーワードに今注目されている脳科学者茂木健一郎がその新たな時代の幕開けへの期待と可能性を語り合った。
情報のあるべき姿。
infomation wants to be free
情報を公開し不特定多数が触れるようにする事で、情報は輝き新たな価値が生まれる。
発展するスピードも個人一人で情報を操作するより断然に早い。
本来情報はオープンにするべきである。
しかし、日本では情報を自由にすることを恐れている人が多い。
不確実性を持ったネット社会ではいつ何が起こるかわからないから。
茂木さんがSNSはヌルいと言ったのを読んで思ったのは、今爆発的に流行っているSNSは、偶有性の世界へのインターフェースではあるけど、かなり安全面で約束されていて、いうならば、サメのいない海だということ。
それはそれで、良い場合もあるだろうけれど、本来ネットが持っている爆発的な可能性からは少し離れてしまっている気がする。だからSNSは次世代のモノというよりは次世代への安全な入り口に過ぎない。
情報を閉ざすことで自分を守るか
勇気を出して偶有性の海の中に飛び込んでみるか
これからは間違いなく後者が必要となってくる。
ネット社会とリアル社会
不自由が取っ払われていくネット社会では、全てのサービスは無料であるべきだ。
なぜなら、お金は不自由を取り除くために払われるものだから。
これからは情報というそこなしの資源をリアル社会で別に価値に変換してお金を発生させるビジネスがどんどん増えていくんだと思う。
茂木さんも、インターネットの将棋よりも実際の将棋盤と駒の話をしていたけれど、
ネット社会とリアル社会の二つを行き来する僕らの時代は、実際に触ることの出来るものの価値が
めっちゃ膨らむと思った。
たくさんの制約や触感(いろんな意味で)が取り払われたネット社会から戻ってきたときに、
自分に実感を持たせる物体(自分とリアル社会を繋げるモノ)へのこだわりは凄いことになるだろう。
僕もそこらへんを狙ったプロダクトを考えてみたいと思った。
一番気持ちよかったところ。
本来こうあるべきなのが、何かの理由でそうなっていない。
その怒りを創造性に結びつけるといいものが出来る。
以下メモ・キーワード・フレーズ
・インターネット-公共性と利他性
・テクノロジーが持つ技術の評価ではなく、テクノロジーが示す未来を考えること。
・検索語がその人のイマジネーションの限界をさす
・プラスアルファの時間←石井さんも言ってた!!
・youtubeは確信犯「自分達のつくったコンテンツを二度と見られないような状態のまま放置するな」
・能動的な映像検索
・システムの一人勝ち-ユーザーがグーグルを賢くさせている!?
・覚えていないと脳内情報処理が出来ない。
・選択することこそ教えなくてはならない
・ホームレスの人にネットのアクセス権を!
などなど。。。