「新しい価値を!!」


なんて思って写真を撮ることはまずなかったけど

この写真をとって、ちょっと考えが変わった。





この写真を撮っている時は、

「下から黄色、白、茶色、緑っていう色の層があって、画面の中心に、ワンポイントの絵があって・・・」

とか、無意識に考えていたんだと思う。


それで、

何が新鮮なわけでもない地下鉄の景色の中で、

この部分だけをこういう風に撮れば、

「きっとそれなりに絵っぽくなるだろう」(実際は大して魅力的な絵にならなかったんだけど。)

と、思って写真を撮っていた自分、にきづいて、



「あ。」

と思った。



何が「あ。」なのかって、


なんてことない風景から写真を切り出して、素敵な一枚にしよう、という試みは、

なんでもない情報の群れから、一部分を選択し、そこに新しい価値を見出そう

っていう試みに他ならないんじゃないか、

っていうとこが「あ。」、だ。



僕の家の近くには、富士山やナイヤガラや、夏に観てきたチェコの赤い町並みのように、自然にカメラを構えてしまうような景色はないんだけど、

写真を撮ることが出来る景色(情報)はいくらでもあって、

その中から、自分で選んで切り取って、新しい価値を見出す作業

を繰り返すことが、かなり重要なトレーニングになるな、と思った。


とにかく写真を景色ありきで撮らないようにしようと。

使うカメラも、携帯のカメラでもデジカメでも一眼レフでもなんでも良いってことも。