DESIGN TOUCH !!


DESIGN TOUCH Conference

http://www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/index.html


講師:近藤康夫
http://www.musabi.ac.jp/d-info/y04/keieiron/7-1.html
 
テーマ:企業とデザイン

デザインする事はプロデュースする事だ!


と聞こえた。


以下メモ-------------------------------------


「デザイン(差異化)を加えれば売れるわけじゃないよ。」
「流通させる戦略も必要なんだよ。」

⇒デザイン戦略?流通デザイン??⇒プロデュース!!?


「人と物とデザイン、全て大事!」

と言われるようになった、現代。

「ビジネスにデザインは重要です!」

⇒ 実際口だけ。

現代、デザインの流通量は増加している

しかし、実はクオリティは低い。

評価、扱われ方のレベルが低い。

単なる経営資源としてのデザイン。


・デザインだけではだめ。
 デザインすれば売れる??
 流通させる戦略(デザインの扱い方)

 デザインを加える事で、「売れる」につなげるのではなく、
 「デザインは新しい何かの提案」⇒結果、売れる・売れない


 クライアントがマーケティングによって決めた仕様で
 デザイナーに発注。デザイナーはセンスを使うだけ。

 マーケティングが良かったの??デザイナーのセンスが良かったの??

 どっちで売れたのか分からずじまい

 何かを作る時、マーケティングだけでやってたら、

 2匹目、3匹目が有利。前例を参考に出来るから。

 流通をデザインするとはそういうことじゃない。



・デザインの流れ(近藤論)

バブル崩壊前までは、身の回りをより良くするためにデザインが施された。

機能や合理的なデザインが普及した。

でも、バブル崩壊後、だんだんと単に合理的な飽きてきて

「そういうのは疲れたから癒そうよ。」という、意識が芽生える。

レトロブームの来襲。

レトロなものが、ゆとり、のどかを連想させ、癒される。

「あの時代はとにかくのどかだった」



・成功した伊衛門茶

売れるための戦略、頑張った。

流通をデザインした。

日本人のアイデンティティを刺激した。⇒のどかな時にお茶を飲む。

それを表そうするCM、ビジュアル。

それがあったからこそヒットした。



ユニバーサルデザイン。この癒しの時代に??そんなの昔からやってた。

⇒よく分からなかった。。。



・価値観の異なる世代が共存する社会

「こんな時代、多分もう来ない。」
(団塊の世代がいなくなれば、マーケティングが一気に楽になるだろう)・皮肉


スーパーノーマル by深澤直人

「本質以外そぎ落とせば良いじゃない。」

「それも良いけど、例えば、身の回りのもの全部無印を使って一生過ごしたい??」

近藤さんが追求してるもの

つなぐデザイン

再編集するデザイン

・企業と文化をつなぐ。
 デザインの連続は文化をつくる。
 物ではなく、事をつくる。


・細分化されたデザインをつなぐ。


・世代を結ぶデザインを掘り起こす。
 世代間のコンビネーションを巻き起こす。


・ハイエンドとローエンドの間を再構築。
 普段は安物(ex.ユニクロ)で良いから、大事なときだけ
 高いもの(ex.エルメス) を使う。
 日本は、ハイエンドとローエンドの中間層が弱い。


やっぱ、その人毎に、自分にとってのデザインとその使命があるんだな。




・ホテル NATULUX http://www.natulux.com/

 ホテルの中でもう一つつまらない空間、廊下を意識した。


・リプロダクト⇒”RE”の時代。
 古いものが新しい価値として生まれ変わる
 ⇒成長デザイン???


・3尺×6尺で組み立てていった、お寿司屋。
 ⇒尺=日本の財産。なぜかこのスケールは緊張感が生まれる。


最後に

「提案する」

という言葉を多用していたのがとても印象的。


近藤さんの仕事は、全てが考え込まれ、設計された上で提案されていた。


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